更年期の動悸はこのうち肉体面での症状に分類され、更年期障害の中では多く見られる症状のひとつです。これは医学的には頻脈といい、心拍数が増加している状態のことを言います。成人の安静時の心拍数は毎分約七十回から五十回と言われていますが、これが百回を超える状態を頻脈と言います。心臓は交感神経と副交感神経の自律神経によって支配されているのですが、これが更年期障害の影響で交感神経が優位な状態になると心拍数が増加するのです。更年期の動悸には、精神の安定が最も効果が得られます。過労であったり、何か心配事があると怒りやすくなったり、胃もたれやむかつきなどを伴うこともよくあります。更年期の動悸が出た際には、まず落ち着いて大きく深呼吸をする。そして徐々に呼吸を調えながら、息をはくことを意識して呼吸を繰り返します。このときは酸素を吸い込みすぎたために過呼吸の状態になっている場合もあるので、紙袋を口に当てて息を吸うのも有効です。それで収まらないときには、病院で手当てを受けるようにします。
リラックスタイムをつくりましょう
・ 過労や過度の不安があると、症状が出やすくなります。睡眠を十分にとり、好きなスポーツや趣味を楽しむなどして、気分転換をはかるようにしましょう。
食生活を見直してみましょう
・ 貧血が原因の場合は、食生活の改善が基本です。鉄分を多く含んだ食品を積極的に摂るようにしましょう。
嗜好品はほどほどにしましょう
・ カフェインの多いコーヒーや紅茶などの飲み過ぎ、喫煙、アルコールなども原因になります。嗜好品はできるだけ控えるようにしましょう。
更年期障害は一般的に45歳から55歳ごろの女性に起こることが多いとされ、エストロゲンなどのホルモンの分泌量が減少することが原因であるとされています。
更年期症状には息切れや血圧の上下、耳鳴りなどの肉体面での症状と倦怠感や抑うつ、イラつきなどの精神面に表出する症状の二系統があります。これらの症状は二つの系統が絡み合って発現する場合が多く、どちらか一方だけというパターンはごく稀です。
動悸や頻脈は貧血で起こることもありますが、持病として高血圧や高脂血症、勝糖尿病による動脈硬化などを持っている場合には狭心症などの心臓病につながる可能性もあるので注意が必要です。